ジャン・ピエール・シナピ
ナショナル7
絶望的な哀しみの裏側にある深い愛情 |
これは、筋ジストロフィーと糖尿病をもつ重度身体障害者ルネの悪口罵詈雑言が、障害者施設の仲間や職員たち、さらには施設の所長や国道沿いの売春婦の心を癒していくヒーリングムービーです。
とはいってもルネの悪口は強烈で、馴れないうちはまるで、ふだん障害者に対する意識の薄い自分に向けられているようで、チクチクと痛い。それがルネたち障害者の嘘偽りのない言葉だと感じるようになり、その裏側の哀しみを理解できるようになってくると、もっと言え!まだまだそんなもんじゃ言い足りないだろう!と応援するようになりました。
是非この映画をご覧になって、ルネの悪口と天の邪鬼な態度のむこうに、社会に対する深い哀しみと仲間への本当の愛情を感じてみませんか?