グルメ・料理・レシピ関連本紹介します。
ジャック・オディアール

リード・マイ・リップス

リード・マイ・リップス 人気ランキング : 20344位
定価 : ¥ 3,990
販売元 : メディアファクトリー
発売日 : 2004-04-23
発送可能時期 : 通常3〜4日以内に発送
価格 : ¥ 3,990

土地開発会社に勤めるカルラは難聴というハンディキャップを抱えていた。仕事は退屈なルーティンワーク、恋人もいない私生活、彼女は常に孤独だった。そんなとき、保護観察中のポールが彼女のアシスタントとしてやってきた。出所したばかりの彼は、ワイルドであやしい魅力を秘めた男。カルラはポールに興味を持ち始めたが、彼は彼女は読唇術の持ち主であると知ると、自分が企てた犯罪に協力させようとする。
孤独な日々から抜け出したいと思いつつ、犯罪に手を染めていくことにとまどいを隠せないヒロインの揺れる心情が、このクライムサスペンスを奥行き深いものしている。演じるエマニュエル・ドゥヴォスの頑な表情の中に見え隠れする女心がいじらしく、またポールを演じるヴァンサン・カッセルの危険な色気も魅力的だ。監督は『天使が隣で眠る夜』のジャック・オディアール。2002年セザール賞3部門(主演女優賞、脚本賞、録音賞)を受賞作。(斎藤 香)

繊細さがたまらない

役者達の演技が上手く、各々の心理が手に取るように伝わってくる。
演出も粋で引き込まれる。
仕事上の駆け引き、男女の駆け引き、サスペンスとしても傑作で見ごたえ有り。

男と女の駆け引き

一見ありがちな男女のサスペンス物にも取られそうですが、良い意味で期待を裏切られました。
難聴というハンデを背負っている為か、コンプレックスの塊になり、どこか他人に対して予防線を張っているヒロイン、カルラ。そんな彼女の前に突然現れる危険な男、ポール。

お互いがそれぞれの目的と利害を隠しながら、危うい距離を保って駆け引きを繰り返す。
ヒロインを演じるエマニュエル・ドゥヴォスが地味なのか、作品全体を通して薄暗い路地裏の雰囲気に満ちています。
演じるカッセル曰く、全てから逃げている後ろ向きな男・ポールも、どこか繊細でナイーブな雰囲気を醸し出している。
最初から最後まで、物語の中に惹き込まれてしまう新しい形の純愛映画。
ヴァンサン・カッセルファンには是非、見て欲しい映画です。

設定を見て型通りに

展開を想像してしまった人ほど、逆に「!」の連続で楽しめる作品。
社員食堂ではいつも一人、机は入り口そばでコピー室の隣、‘子持ちなのにクラブで知り合った男と浮気中の友人’の常任ベビーシッター。難聴が原因なのか、警戒心と被害者意識の強い傾向が招くそんな日々に甘んじる地味なOL、カルラ。その彼女の助手として雇われる、加重窃盗・強盗・隠匿で保護監察期間中の刑務所帰りの男、ポール。
巷で最近いわゆる‘負け犬’女が、危険な香りの男に惹かれて利用されて....、中盤まで濃厚なその気配は、そこから終盤へと幾度も色合いを変えていきます。
静寂をも含めた‘音’が要所でポイントになり、筋運びはリズミカルで、カルラのキャラクターに沿うかのような無駄のない展開。フランス映画にありがちな観客への不親切さも、ハリウッド的説明過剰もない。全編通じてこの程良さが持続していて、なんとも見心地よい作品です。
個人的にはポール役のウ゛ァンサン・カッセルの魅力がこの作品ではハマり役というまでには出ていない気がして、星ひとつ減。

なかなかの傑作

何とも不思議な感じのロマンス。終わり方もいいです。何度も繰り返して観たい作品。ヒロインが可愛すぎないのもいい。利用されるだけの女性じゃない。彼女はとっても強いのです。アメリカの生クリームこってり系ロマンス映画に食傷気味の方は是非おためし下さい。お薦めします。

お薦めです。

けっして綺麗事でない主人公がとてもリアル。障害へのコンプレックスもあり、仕事への貪欲さからライバルを陥れたりもする。助手としてやってきたポールへの恋心(なんてピュアな感じではないけど)の描かれ方も、悲劇のヒロインにならずに焦がれる気持ちを食いしばって受け止めている様というか、なんとも胸にきました。それにしてもヴァンサン・カッセル、とても色っぽいです。

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