しま 一奇
恋愛グルメ小説館
奇妙な魅力にあふれている一冊 |
この作家の初版本とのこと。HPで知ったのだが、一度読み始めると気づかないうちに自然と引き込まれる、不思議な魅力のある作家だ。しかも作品のプロフィールを読んで納得だが、随所に食べ物に関するうんちくが織り交ぜられていて、読者は知らず知らずのうちにグルメのプチ知識が得られるというぼたもち付。思わず「あ、今晩これつくってみよう」などと思い始めること請け合いである。
単なる想像に過ぎないが、おそらく作者のグルメに関する知識は、この程度ではなさそうだ。
また、ほのぼのムードが漂いつつも、どこかシュールな作風が、なかなか心地よい。
彼独特の世界を築いており、次作が楽しみである。
未体験ゾーンへの突入 「恋愛グルメ小説館」 |
現地点ではまだ本書を手にしているわけでは無いのだが、
本書の面白さはもはや約束されていると言える。
作者はかつて大阪でジャズ喫茶を経営していた。
ジャズには誰よりも愛着がありその造詣はとことん深い。
そんなジャズへの愛情をエッセンスにした、
最新作のラブストーリーも本書には収められている。
笑いあり、涙あり、恋があり、いきなり玉子焼きがある。
大阪発、日本でいまだ誰も挑んだことのなかった恋愛グルメ小説。
未開拓ゾーンへの誘い、そこへ踏み込むには、
先ず氏のブログ「酒と音楽と薔薇の日々」をご覧になってからでも遅くはない。
ここで繰りひろげられる氏のショートストーリーとジョークに、
無事笑わずに帰還できたらあなたは「火星人」に違いない。
まだ読んでいないストーリーを私は待ちきれず、
こきざみに貧乏揺すりをしながら本の到着を待っているのである。
癒されます。 |
おいしそうな料理と、すべてハッピーエンドの恋物語です。ほのぼのと、心が癒されました。