マドレーヌ・ペルナー コズマン
ヨーロッパの祝祭典―中世の宴とグルメたち
様々な祭典を網羅 |
ハロウィーンやクリスマスはもちろん、聖スウィズンの日やミカエル祭など、
馴染みの薄い祭りについても網羅されている。
それぞれの祭りは、その特徴や流れ、出される料理が詳細に記されている。
巻末には中世の宴や料理の、現代での再現方法が載っている。
特に料理に関しては、絵こそないがレシピが詳しく、貴重な資料になりうる。
物足りないとすると、基本的には庶民よりは金持ち中心のため、
着飾ることもできなければ、魚を買う金もなかった庶民が、
祭りの日にどう祝い、楽しんだのかが載っていないことである。
その点は残念だったが、祝祭典の雰囲気がよく伝わってくる良本である。