グルメ・料理・レシピ関連本紹介します。
泉 昌之

芸能グルメストーカー

芸能グルメストーカー 人気ランキング : 13377位
定価 : ¥ 1,365
販売元 : コアマガジン
発売日 : 2006-09
発送可能時期 : 通常24時間以内に発送
価格 : ¥ 1,365
中年男の妄想爆発!!

未読の方のためにネタにされた芸能人を全てあげてみる。
中山美穂から始まって、菊川怜、優香、井上和香、米倉涼子、杉田かおる、渡辺満里奈、竹内結子、上戸彩、若槻千夏、YOU、小泉今日子、工藤静香、さとう珠緒、奥菜恵、矢田亜希子、宮沢りえ、安達祐実、小池栄子、田中麗奈、篠原涼子、梨花、華原朋美の23名。

上は杉田かおる(それとも生年月日不詳のYOUか?)から下は上戸彩まで。うーん、40歳前後の中年(自分も含めた)にはたまらない人選だ。

これまでも、このコンビは『食べる』ことをテーマにして、情けなさやトホホ感、そしてジワジワとくるおかしさが溢れる作品を世に送り出してきたが、それに中年の妄想と思い込み(殆どが下半身ネタ=性欲)が加わったこの作品、おもしろすぎる。きっと、描いて(書いて)いても楽しかったに違いない。

相変わらず几帳面で不器用な線で描かれた数々の芸能人も、最初は似てないなぁと感じたのだが、繰り返し読むうちにソックリに見えてきたのは何故だろう。実は特徴がよく捉えられているのだろうか。

デビュー作「夜行」から登場しているトレンチコートの男(本郷)も相変わらずいい味出している。

男の私は、著者の妄想と思い込みを手放しで楽しむことができるのだが、女性にこのおかしさはどの程度理解されるのだろうか…。ということで、このマンガは男限定か?

この決め付けがよい

久々の泉昌之節!アイドル行きつけの店に行って、そこでの料理をもってアイドルの本質を考察するという企画。
しかし、そのきめ付けが実によい。ラーメンのこってり具合で性格を考察し、てんぷらの味で恋愛感を見極める。その妄想感が実に泉昌之なのである。
内容は、非常に濃い。どの店にも行ってみたい。労作であり良作。買って損はないことは保証する。

持ってても買い。

平成の「黒い藤子不二雄」、泉昌之の新作です。女性芸能人のお気に入りの飲食店で実際に食することで、彼女たちの、性生活(妄想を多く孕む)を含む本質に迫るという企画ですが、そこは泉昌之、「夜行」以来の「本郷番」が寄り道や沈思黙考を交えつつ遊んでおります。また、訪ね歩く飲食店についても歯に衣着せぬ感想を述べ、芸能人と食べ歩きが好きな人には東京を訪れた際のちょっとしたガイド・ブックとしても機能するのではないでしょうか。しかし、なによりそれを語る泉昌之自身がすでに、そこで語られるどのお店にも負けない老舗の味を楽しませてくれる、そんな一冊になっています。

食欲と性欲を結びつける、煩悩青函トンネルマンガ

芸能人オススメのお店(実在)を訪れるグルメレポートマンガなのだが、その紹介している芸能人に対して、徹頭徹尾、過度の思い込みを持って一喜一憂し、料理の感想もそこに無理矢理落とし込んでいるのであった。そういうわけで「ストーカー」と、タイトルそのまんまの大変解り易い内容になっている。

泉正之といえば、80年代初めのギャグマンガシーンで、吉田戦車、しりあがり寿らと共に全く新しい笑いを提供し時代を築いた、ギャグマンガ界の寵児。藤子不二夫かエラリー・クイーンか(w)という二人で一人の共作漫画家である。
デビュー作『夜行』も最近文庫で復刻されているが、このころから一貫して、「本郷番」というハードボイルド・ダンディの男を主人公としたシリーズを描いている。本書はその最新作。瑣末な事に拘るダンディズムを貫き通せない渋がり男のトホホ感を、今現在三十代半ば?四十代の世代には身につまされる共感を持って描く作風だ。

本作もその辺りの共感の笑いは健在である。チョイスされる芸能人が、上は杉田かおるから下は安達祐美というレンジで、工藤静香、井上和香、菊川怜、篠原涼子等々がネタにされている。例えば菊川怜。本郷は彼女オススメの店、青山・ブルーに赴きロコモコ丼を食し、甘ったるくて胸焼けのするロコモコ丼にHAWAII=KONISHIKIというイメージを経て胸焼けしましたという顛末。その間に菊川怜に対する先入観、独断的思い込みが、「実際にヤるとあまりヨクナイ気がして仕方が無い」から「いや、絶対にヨイに違いない!」にまで昂ぶってしまうのである。

文章で書いても何のことやらさっぱりワカランな(w。要は、食欲と性欲を結びつけてしまう実にバカバカしい妄想実験マンガなわけである。

女子禁制な方面で抱腹絶倒である。

かっこいいスキヤキ+芸能エロネタ

泉昌之は、食べ物ネタで最も相乗効果が発揮されると思っていたけど、
ここに芸能ネタ・エロを入れることで更なる効果が発揮されて、相当面白かったです。
帯にあるとおり、泉昌之濃度が高い!ミーハーな企画だけど泉昌之濃度が薄まってないのが素敵な本です。

食・エロ・芸能人への瑣末な考察って、実際はなかなか他人に対して語られることはないから、それをこの本でまざまざと見せてもらえるのはとっても楽しい。
さらに、芸能人行きつけの店やメニューまでストーカーして、その結果導き出すよからぬ考察が、あくまで下世話で勝手な推測なのに、かなりの説得力を持っているのが泉昌之クオリティなのでしょうか。
ああ、もっといろんな芸能人のネタを読みたい・・・。

ちなみに吉田豪並みに芸能ネタをチェックしていたのは、久住さん?泉さん?
それが大変気になるところです。

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