B級グルメ倶楽部 2 (2)
書き下ろしがイチオシ |
この人の作品にしてはロマンス度の高い作品なのかなと思います。
主人公の吉野はメチャクチャかわいいですし、思わずフッと吹き出してしまうようなユーモアも要所要所に入っていて楽しい作品です。
一押しは、吉野の恋人の会社の同僚であるフィギュアオタクが主人公になってる書き下ろし。
「わかる わかる」と私は大笑いながらも感心してしまいました。
もうこの書き下ろしだけで星5つですね。
きょうだいぐるみゲイコメディ |
俺様な鬼塚先輩とスローテンポな吉野。
ようやく恋人同士になった二人のその後。
仕事の忙しさやささいな誤解からすれ違いばかりしていて、
でも毎回どうにか仲直りしてラブラブ♪という感じの
兄弟(姉弟)ぐるみゲイコメディ。
1冊目がよかったので、2が出たと知った時にはものすごく嬉しかったのですが、
ちょっと期待しすぎたかも・・・。
すれ違いでうじうじする場面が多く少しイラッときました。
でもまたこの二人の話が読めてよかった。
特に吉野はやわらかそうで(クリームパンのイメージかな?)大好きです。
愛すべきバカップル |
一巻で思いが通じ合い、晴れて恋人同士になったふたり。
変人男前の鬼塚と健気な吉野は、付き合い始めの一番楽しい時期・・・のはずなのに、
鬼塚・弟と吉野・姉がひっきりなしにやって来て逢瀬もままならない。
好きだから疑心暗鬼になる。
恋人の迷惑な言動を注意していいかどうかわからない。
相手の家族が気に入らない時どうすればいい?
などなど、付き合う以上は避けて通れない永遠のテーマを、
家族や職場の人間模様を絡めて笑いに包んで描く手法は、作者の真骨頂です。
しかしテンポのいい会話の中に、深遠なセリフが不意に飛び出すのも今さんの作品。
ついつい再読してしまうのです。
今さんの作品にしてはベッドシーン多いんですね。これがまた品がよくて優しい。
セックスとかいうナマな表現より「睦みあう」という感じ。ふたりの幸福感がにじみ出ています。
涙ぐむ吉野に鬼塚がクリームパンで機嫌をとるシーンが面白かったです。
「ほら泣くな あさっての分は冷凍しとけばいい」って(笑)吉野あっさり懐柔されるし。
さらにそのまま外でいたしてしまうという。もしかして今作品中最大のバカップルかもしれません。
そして最悪の人類・吉野のお姉ちゃんに乾杯。